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学名:Equus prezewalskii
生息地:中央アジアからモンゴル
奇蹄目ウマ科
モウコノウマは、唯一生き残った野生馬
昔はいろいろな野生の馬がいましたが、人に住みかを追われ、絶滅してしまい、今生き残っているのはモウコノウマだけです。名前の由来は、モウコ=モンゴル、ノウマ=野生馬という意味で、名前の通りモンゴルの草原を走る野生の馬です。モンゴルでは魂という意味のある「タヒ」と呼ばれ、とても大切な存在とされています。
そんなモウコノウマも、1960年代に一度、野生では絶滅してしまいました。しかし、当時ヨーロッパの動物園で飼育していた十数頭から2千頭以上に数を増やし、現在は野生への復帰が成功しています。
家畜とはちがう、野生馬の特徴
モウコノウマの身体は全体的に茶色っぽく、足先は黒い靴下をはいたように黒くなっています。タテガミは短く直立しているのも特徴的です。性格は家畜馬とちがい神経質で、さわったり、乗ったりできません。家畜馬である大人しいポニーや速く走るサラブレッドは、人によって作り出されました。
野生の馬は、オス一頭、メス複数頭で群れをつくります。もし、別のオスが来るとオス同士で激しいケンカが始まり、勝者が群れに残ります。
モウコノウマの群れは、多摩動物公園だけ!
世界的には増えたモウコノウマですが、日本には13頭しかいません。そのうち11頭が多摩動物公園で飼育されているので、野生馬の群れが見られるのは多摩動物公園だけです。
今年の春には3頭の子馬が産まれ、群れは大にぎわいです。子馬の時はモコモコした白っぽい毛が生えています。子どもから大人まで見られる多摩動物公園に、遊びに来てください。

家畜馬の紹介
ウマ(家畜、品種:北海道和種)
北海道和種は、俗称で道産子と呼ばれます。家畜馬は、タテガミが長くふさふさとしており、体の色はいろいろです。
多摩動物園だより
2017年1月31日(火)まで カモ展を開催中
今年は酉年です。多摩動物公園では、カモにスポットをあてた企画展を行っています。カモにはどんな仲間がいるのか、クチバシの形と食べ物の関係、羽の役目などをパネルや標本などを使って分かりやすく紹介しています。カルガモと一緒に写真を撮れるコーナーもあります。みんなの身近にいるカモのことを学びに来てください。
写真提供:公益財団法人東京動物園協会
東京都多摩動物公園/東京都日野市程久保7丁目1-1
TEL.042-591-1611
http://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/