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今月のテーマ「サンゴの展示」
今回、お話をうかがったのは、沖縄美ら海水族館の野中正法さんです。サンゴの展示をきっかけに、感じてほしいこと、知ってほしいことをお話していただきました。
水族館や動物園で観察しよう
沖縄の海、と聞くと「サンゴ」を想像する人が多いと思いますが、野中さんの入社当初はサンゴの飼育はとても難しく、沖縄の水族館なのに展示は充分にできなかったそうです。
「サンゴや、そこで共にくらす生態系のすばらしさを伝えたいと思い、サンゴの生態を研究して、サンゴの水槽を作りました。特に、沖縄美ら海水族館では、深海に住む宝石サンゴの飼育も同時に行い、これらの調査研究を進めています。
生きているサンゴを顕微鏡で観察して、触手を動かし、口を開けてエサを食べている姿を見ると、大人も子どもも、とても驚きます。動物だとわかる瞬間ですね」と野中さんは話します。
身近な生き物から考えてほしい
「環境教育というと『地球温暖化』や『海洋資源の枯渇』など、とても難しいテーマを掲げる人が多いです。しかし、人間もふくめた、生物や無生物全てが地球全体に関わっているととらえ、私たち以外に、どんな生物がいるのか、どんな生き方をしているのかを知ることが、環境問題を考えるうえで重要だと思うのです」と野中さん。
「動物園や水族館を利用することで、さまざまな生き物を知るきっかけにして、環境問題を考えてほしいですね」。