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学名:Phoca vitulina
生息地:北海道沿岸
食肉目アザラシ科に属する海棲ほ乳類
北海道だけにすんでいるゼニガタアザラシ
日本では、ゴマフアザラシなど、5種のアザラシを見ることができます。その中でも、上野動物園で飼育しているゼニガタアザラシは、唯一、北海道東部の沿岸で一年中生息しています。このアザラシは、黒地にたくさんの白い輪が目立つ模様をしています。その模様が銭のような形に見えるので、ゼニガタアザラシと呼ばれています。
また、ゼニガタアザラシの体毛は黒っぽく、全体的に暗い色をしています。これは、彼らが岩場で出産するからです。暗い色の体毛は、岩場の景色にまぎれ、シャチなどの天敵からねらわれにくいのです。
ゼニガタアザラシの食べ物は、野生では、サケやタコ、イカなどです。上野動物園では、アジやホッケ、イカ、サバ、オオナゴを与えています。
アザラシとアシカはどこがちがう?
上野動物園では、ゼニガタアザラシとカリフォルニアアシカを同じプールで飼育しています。どちらも海に生息しているほ乳類ですが、体の形や泳ぎ方などにちがいがあります。 まずは顔を見てみましょう。アシカには「耳介」という耳たぶの様なものが付いていますが、アザラシにはありません。
しかし、よく見ると、顔の横に小さな穴が開いていて、耳があるのがわかります。また、アザラシは後ろあしを使って魚のように水中を泳ぎますが、アシカは前あしを使って鳥が羽ばたくように水中を泳ぎます。
陸上での移動の仕方や前あしの形など、他にもちがいが見られます。ぜひ動物園に来て、見つけてみてください。

ホッキョクグマとアザラシの海
カルフォルニアアシカ 食肉目アシカ科
ホッキョクグマ 食肉目クマ科
うえのニュース
ふわふわ冬毛のプレーリードッグ
北アメリカの草原地帯にすむプレーリードッグ。冬になると、寒さをしのぐため、毛がふわふわの冬毛に生え替わります。上野動物園のプレーリードッグの毛も、すずしい夏毛から、暖かい冬毛に生え替わります。冬限定の、ふわふわで、もこもこの、かわいいプレーリードッグを、ぜひ上野動物園に見に来てください。
写真提供:公益財団法人東京動物園協会
恩賜上野動物園/東京都台東区上野公園9-83
TEL.03-3828-5171
http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno