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学名:Grus japonensis
生息地:日本、ロシア南東部、中国、朝鮮半島

ツル目 ツル科
井の頭自然文化園のツルたち
マナヅル
クロヅル
タンチョウの繁殖

 ツルの仲間の中で、日本で繁殖するのはタンチョウだけです。直径1m程の巣を地面に作り、1~2個の卵を産んだ後、抱卵(卵をあたためること)と子育てを夫婦で協力して行います。2014年から当園で飼育している2羽のタンチョウペアが、昨年4月16日と19日に、点々模様の卵を計2個産み、抱卵する姿が観察できました。
 抱卵から約1カ月後の5月19日、卵に約3㎝の穴があき、「はし打ち」(ヒナがくちばしで殻を割る行動)をし、薄茶色のヒナが元気な姿を見せてくれました。21日には2羽目も誕生し、タンチョウペアの子育てが始まりました。

幼鳥の成長~子別れ

 ヒナは産まれてすぐに親鳥のあとをついてまわり、親鳥から、小さくした餌(魚など)を与えてもらいながら育ちます。ツルのヒナは脚から成長するのが特徴で、一週間程たつと脚がグングンと太く長く伸び始め、1カ月ほどで体の大きさは親鳥の半分くらいに急成長しました。
 親鳥の愛情を受け、すくすくと育った2羽ですが、ずっと4羽で暮せるわけではありません。一般的にタンチョウは、2~3月に子別れ(親鳥と離れる時期)の季節を迎えます。しかしその時期の日本はとても寒いので、そんなに寒くない11月末に子別れをしました。
 幼鳥2羽を親鳥と離し、輸送箱へ入れて動物病院まで運び、体重測定や体の状態の確認など、健康診断をしました。親鳥と別れた2羽ですが、新しい環境にもすぐに慣れ、地面をつついたり、休んだりなど、落ち着いた姿を見せてくれています。ぜひ成長した2羽に会いに来てください。

いのかしらニュース

彫刻館特設展・西浦裕太作品展「カレラトイクトコ」開催中
 井の頭自然文化園の中に、北村西望さんの作品を展示する彫刻園があるのは知っているかな?長崎の平和祈念像を作った方で、平和祈念像の原型もあるんだ。
 今、彫刻館B館では、特設展として、西浦裕太さんの作品展「カレラトイクトコ」を開催中。幻想的な雰囲気の作品たちがみんなを待っているよ。ぜひ足を運んでね。
2017年5月14日(日)まで

井の頭自然文化園/東京都武蔵野市御殿山1丁目17-6   
TEL.0422-46-1100   
http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/

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