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学名: Tachyglossus aculeatus
生息地:アフリカ
管歯目 ツチブタ科
似た名前だけどちがう?!動物
ハリモグラ/単孔目(小獣館)
ハリネズミ/ハリネズミ目(子ども動物園)
ブタじゃない!?
ツチブタは、アフリカのサハラ砂漠より南の草原などに広く生息しています。夜間に活動し、シロアリやアリを食べています。土をほることに優れた前肢をもっていて、ほった巣穴で休んだり、子を育てたりしています。

ツチブタの顔を見ると、鼻の先がブタに似ているといえなくもありません。しかし、鼻面は長くて口は小さく、よく見れば、まるで似ていないことが分かります。これはアリを上手に食べるための特別な体の形です。動物園でもめったに見ることができないあくびのときには、アリを食べるための長い舌が見えることがあります。

和名(日本で呼ばれる名前)の「ツチブタ」は、南アフリカなどで「aarde(大地)、vark(豚)」と呼ばれていることに由来していますが、分類上はブタの仲間ではありません。現在も地球上で一種だけ生きている、管歯目の動物です。ちなみに、ブタの仲間は偶蹄目に分類されています。
昼じゃない!?
上野動物園では西園の小獣館・地下でツチブタを展示しています。小獣館は地上と地下の2階建てで、地下では照明を利用して昼と夜を逆にしています。通常の開園時間中は、地下は夜です。動物の入った部屋が20あまりも並んでおり、各部屋は動物が感じにくいとされる赤色の照明で照らされています。
ツチブタは奥の一番大きな部屋で展示しています。約40種の小獣館の展示動物の中ではもっとも体が大きく、体重は50㎏ほどあります。ぜひご来園ください。
うえのニュース
シャンシャンが1歳になります!
ジャイアントパンダのシャンシャンが、6月12日(火)で1歳になります。生まれたとき150gほどだった体重も25㎏をこえました。まだ母親シンシンのお乳を飲んでいますが、いずれはタケを食べるようになり、2歳ごろまでには独り立ちします。母親といっしょにいるのも、親ばなれするまでの期間限定。ぜひ見に来てください。
写真提供:公益財団法人東京動物園協会
恩賜上野動物園
東京都台東区上野公園9-83
TEL.03-3828-5171
http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno