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ウインタースポーツの王道といえば、やっぱりスキー! 何を準備するの? スキー教室には入るべき? など、スキーに関する分からないことを、丸沼高原リゾートに勤める、スキー歴27年の一郷剛志さんにうかがったよ!
体にも心にも良いスキー
スキーは、かかとをスキー板に固定せず、平地やなだらかな斜面をすべる〝クロスカントリー〟と、足を完全にスキー板に固定して斜面をすべり降りる〝アルペンスキー〟の2種類に大きく分けられるんだ。一般的に、全国各地のスキー場で楽しめるのはアルペンスキーで、リフトで上がって、整備された斜面をすべることから〝ゲレンデスキー〟ともよばれているよ。
ただ、実際にスキーを始めるとなると、ちょっとハードルが高いかもしれないね。近所ですぐできるわけではないし、ウエアや小物、スキー用具など、そろえなくてはいけないアイテムも多そう…。でも、東京は、新潟県や群馬県、長野県などにあるスキー場へのアクセスが良く、スキー板、ストック、ブーツ、ウエアはスキー場で借りることができるよ。
それに、スキーは体の重心を感じながら、体をバランスよく使わなくてはいけないスポーツ。自分の体をきちんとコントロールできるようになるから、他の運動が得意になりやすい、といわれているよ。また、スキーはすべることだけに集中するから余計な考えを追い払い、雄大な自然が日ごろのつかれをふき飛ばしてくれるんだって。
最初は転ぶことも多いけれど、すべれるようになった瞬間の気持ちは、最高!の一言。今年の冬は、スキーにチャレンジしてみよう!
ここが分からない!
スキーの基本の『キ』を一郷さんに教えてもらったよ!

スキーを始めるときに起こりそうな疑問。基本的すぎて、いったい、だれに聞けばいいのか分からない。そこで、スキーにくわしい一郷さんに教えてもらったよ。
Q1 スキーに行こう! まずは何を準備すればいい?
スキー板、ブーツ、スキーウエアなど、大まかな用具は各スキー場のレンタルでそろうと思います。ただ、身に着ける小物は準備した方が確実です。サングラスは転倒時に顔を傷つけるおそれがあるので、ぜひゴーグルを用意してください。あと、ぬれにくく暖かな手袋、ヘルメットもしくは厚手のニット帽、ネックウォーマー、吸湿速乾の下着、長めのソックスも、そろえておくと良いですよ。
スキー場に持っていきたいアイテム
●耳までかくれる厚手のニット帽(もしくはヘルメット)
●ゴーグル
●長めのソックス
●ネックウォーマー
●吸湿速乾の下着
●ぬれにくく暖かな手袋
Q2 ブーツや板は、どのレベルになったら買えばいい?
成長期やスキーが初めてであれば、やはりレンタルがおすすめです。近年では、初めての方でも特にあつかいやすく、上質なレンタルアイテムが充実しています。ある程度自由にすべれるようになり、目指すすべり方やジャンルなどが見えてきたら、買いどきだと思います。
Q3 すべるときに持って行くと便利な物は?
ゲレンデ内では、携帯電話やカギ、財布の落し物が多いです。持っていくと便利というよりは、小物を落とさないような工夫がいちばんです。必要最低限な分だけ持ち運ぶための小さい財布、カギなどを入れておくための“帰るまで絶対に開けないポケット”を決めておくのも有効ですよ。また、大事な物はおうちの人にあずかってもらいましょう。
Q4 初めてのスキー場で気を付けることは?
最初にスキー場のゲレンデマップを手に入れ、ウエアのポケットにしのばせておきましょう。スキー場では、リフトの最終時間、コースの難易度、自分の現在地などを頭に入れておくことがとても大切です。また、集合場所を確認するときにも役立ちますよ。
Q5 基本のすべり方とそのコツは?
スキーの基本中の基本である“ハの字ボーゲン”までは、スクールでレッスンを受けることが絶対的におすすめです。その後の上達具合にも影響します。このハの字ボーゲンは、上から見てカタカナの『ハ』の形をつくります。いつでも止まれるスピードでコースを横切りながら直進し、はしまで進んだら停止し、方向転換という動作をくり返すと、徐々にスムーズにつながるようになるでしょう。ゲレンデにはさまざまな人がたくさんいます。まずは、“どんなとき・どんな場所”でも、止まれること、減速できることが一番重要です。
Q6 どうやったら、スピードや斜面の恐怖心を克服できる?
恐怖心を無理に克服する必要はありません。スピードや斜度による恐怖心は、ゲレンデ内を安全にすべるためにとても重要な心理です。自分が楽しくすべれるコースで、たくさんすべりましょう。心や体、技術に余裕ができれば、自然と次のステップへ進みたくなるものです。
Q7 スキーを終えてからやっておきたいことは?
冷えやつかれをいやすには、温泉がテキメンです! 温泉につかり、よ~くストレッチをすると、次の日がとても楽になります。