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お正月の料理といえばおせち料理。でも、何が入っていて、それぞれの料理にどのような意味があるか知っているかな? その歴史とともに、くわしく見ていこう!
おせちの始まりはなんと奈良時代!
お正月に出されるおせち料理は、季節の変わり目ごとに、豊かな実りを感謝して神様にお供え物をした〝御節供〟に由来し、始まりは奈良時代までさかのぼるよ。
その後、元日は新たな年をむかえる特にめでたい日のため、〝格別の祝いの節句〟とされ、お正月に食べる物を〝おせち料理〟と呼ぶようになったんだ。
一般家庭におせち料理が広まったのは江戸時代といわれ、重箱につめられ出したのは、江戸時代末期だそう。縁起物となるごちそうを重箱につめて重ねることから、幸せを重ねる、福が重なる、おめでたさが重なるといった願いをこめた他、保存しやすく置き場所を取らない、訪れたお客様にそのままふるまえるなど、メリットも多かったようだよ。
こういったおせち料理の歴史を知っておくと、お正月のおせち料理がより楽しみになるね。
おせちを入れる重箱にも意味がある!
一の重 「祝い肴・口取り」
かまぼこ、栗きんとん、伊達巻き、田作り、黒豆、数の子などがつめられるよ。
二の重 「焼き物・酢の物」
魚やえびなどを焼いた海の幸、紅白なますなどの酢の物が入るよ。
三の重 「煮物」
サトイモやニンジン、レンコンなど、山の幸を使った煮物、筑前煮などがつめられるよ。
おせちにつめられる代表的な12品!
おせちにつめられることが多い12品にこめられた、おめでたい意味やいわれなどを紹介していくよ!
黒 豆 元気に働けるように、との願いがこめられている。 |
田作り 小魚を田畑の肥料にまいたことから、作物が豊かに実ることを願う。 |
かまぼこ 初日の出に似ていることから、新しい門出を祝う。 |
きんとん 勝負強い1年でありますように、と縁起をかつぐ。 |
昆布巻き “喜ぶ”の言葉にかけ、家族の幸せや健康を願う。 |
なます お祝いの水引きに似ていることから、平和や平安を願う。 |
ぶりの照り焼き ぶりが出世魚であるため、社会に出て立派な地位や身分を得ることを願う。 |
伊達巻き 知識が増えるように、との願いがこめられている。 |
え び こしが曲がるまで長生きできるように、と願う。 |
数の子 子どもがたくさん生まれ、ずっと栄えることをいのる。 |
酢蓮根 将来の見通しが良くなるように、と願う。 |
たたきごぼう 開運の縁起をかついでいる。 |
参考:農林水産省「子どものための農業教室 食卓にとどくまで」
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