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何かを買うときに使うお金。そのお金にはどのような役割があり、どういうふうに世の中を回っているんだろう?今回は、お金について見ていくよ!
お金がなかったら世界はどうなる!?
私たちの身近にあり、暮らしに欠かせないモノの1つがお金。例えば、ほしいと思ったおかしが100円だったら、100円をはらえば買うことができるよね。では、この世界にお金がなかったら、どうなってしまうんだろう?
ちょっと考えてみてね。あなたは、晩ごはんのおかずに魚が3びきほしい。持っているのはリンゴが5個。さぁ、どうしよう?
①近所の家を訪ねて、魚3びきとリンゴ5個を交換してくれないか、聞いて回る。
②電柱などに、『魚3びきとリンゴ5個を交換してくれる人を探しています!』と書いた紙をはる。
③友達に魚3びきとリンゴ5個を交換してくれないか、電話をかけまくる。
他にも、いろいろな方法があるけれど、いずれにせよ、こういった魚とリンゴを交換する"物々交換"は、とても不便で時間がかかってしまうよね。
ここでお金の再登場! お金があれば、リンゴ5個をお金に交換し、そのお金で魚を買って問題は解決。このように"モノと交換する"ことが、お金の役割の1つだよ。そして、お金にはあと2つの役割があるんだ。
お金が持つ役割とは?
2つ目の役割は、"モノの価値をはかる"こと。先ほどの例を使うと、リンゴ1個と魚1ぴきが交換できるのか、リンゴ2個と魚1ぴきなのか、交換する度に決めて、おたがいが納得しなくてはいけない。これは大変だ! お金を"ものさし"にすれば、リンゴ2個が300円で、これは魚1ぴき分と、モノの価値が分かって、取引がとても簡単になるね。
3つ目の役割が、"モノの価値を貯めておく"こと。くさったり、こわれやすかったりなど、品質が変化しやすいモノは、モノのまま価値を保存することはできないよね。でも、お金に交換しておけば、そのモノが持つ価値を保ちながら、いつまでもとっておくことができる。100円は1年後も100円のまま。おかげで、困ったときのためなどに、お金は貯金のような形でとっておくことができるんだ。
このように、3つの役割を持つお金は、左のイラストのように世の中をぐるぐる回って、たくさんの人たちの生活を支えてくれているよ。だからこそ、お金の使い方を、きちんと考えてみよう!
お金にまつわる疑問を集めたよ!
いつも当たり前に使っているけれど、こんな疑問を持ったことはないかな? そんなちょっとした疑問を解決していくよ!
どういう人がお札の顔に選ばれるの?
お札の顔の選び方に決まりはないけれど、日本人が世界にほこれる人物で、教科書にのっているなど、一般によく知られていることをポイントに、現在は、学問や芸術の世界で活やくした明治以降の“文化人”の中から選ばれているよ。また、男性が選ばれていることが多いのは、顔に細かいシワやヒゲがあって、ニセ札が作られにくいからなんだ。ただ、印刷技術の発達にともなって、ニセ札防止の加工がしやすくなったため、女性も選ばれるようになってきたよ。
古くなったお札はどうなるの?
使えなくなったお札は金融機関などを通じて日本銀行に集められ、復元できないよう、粉々にされるんだ。その一部は、住宅用の建材や固形燃料、トイレットペーパー、事務用品などにリサイクルされたり、一般廃棄物として焼却処分されたりしているよ。ちなみに、一万円札の平均寿命は約4〜5年、五千円札・千円札は約1〜2年なんだって。
どのお札が一番多く発行されているの?
財務省によると、全ての金額の新しいお札は、2019年度に30億枚発行されているんだ。一番多いのが、最もよく使われている千円札で17億6,000万枚。次が一万円札で10億枚、最後が五千円札で2億4,000万枚になるよ。金額にすると、合計で12兆9,600億円! でも、2016年以降、最も少ない金額となっているんだ。ちなみに、全ての新札を横に並べると、地球12周分ほどの長さになるんだよ。
おこづかいで診断!
“お金、上手に使えているよ”チェック!
みんなは、もうおこづかいをもらっているかな?
おこづかいで大切なのは、“もらったお金で自分の好きな物を買うこと”ではなく、“計画を立ててお金を上手に使うこと”なんだ。その習慣は、大人になってからも役に立つよ。ぜひ、今のうちから身に付けよう!
下の質問のあてはまるものはあるかな?最後に、いくつあったかを数えてね。
まだおこづかいをもらっていない人は、もらうようになったときにどうするか考えてみてね。
☐ お金は、財布か貯金箱にきちんと入れている。
☐ 何にいくら使うか、計画を立てている。
☐ 自分の立てた計画が順調に行ったか、毎週、毎月など、おうちの人とふり返っている。
☐ 毎月、おこづかいの一部を貯金箱に入れるなど、お金をためている。
☐ 自分が欲しい物の値段を、きちんと分かっている。
☐ 自分が欲しいと思っている物が、本当に欲しいのかどうか、じっくり考えたり、おうちの人に意見を聞いたりしている。
☐ 自分で買うと決めた物を、おうちの人にねだったりしない。
☐ 友達が買ったから、新製品だから、という理由で買う予定にない物は買わない。
全だったあなたは
上手にお金が使えているよ。この調子でがんばろう!
4〜7個だったあなたは
お金が上手に使えるようになるまでもう少しだよ。あてはまらなかった所を見直し、どうすればいいかを考えてみよう!
0〜3個だったあなたは
お金が上手に使えるようにがんばろう!
おうちの人とお金の使い方を話し合ったり、おこづかい帳や貯金箱を持っていない人は、それらを用意してみたりなど、自分の取り組みやすい所から始めてみよう!
参考:金融広報中央委員会「知るぽると:金融教育のすすめ」、日本銀行「にちぎんキッズ」