[スポンサーリンク]
まだ食べられる食品を捨ててしまう〝食品ロス〟。日本では毎年、東京ドーム5個分もの食品ロスが出ていて、大きく減っていかないのが現状なんだ。でも、このままでいいはずがない! どうやったら食品ロスを減らせるのか、考えていこう。
ごみになった食べ物は東京ドーム5個分!?
本来は食べられるのに、捨てられてしまう食べ物のことを〝食品ロス〟とよんでいるよ。現在、日本では1年間で643万tの食品が捨てられているんだ。これは、東京ドーム5個にぎっしり入るほどの量! これはもったいない!
2019年10月1日からは「食品ロス削減推進法」が始まり、政府は食品ロスを半分にすることを目指しているよ。それには、私たちの努力も欠かせないね。でも、何をすればいいんだろう?
食品ロスを減らすには日ごろの心がけが大切
まずは、消費期限と賞味期限のちがいを、きちんと理解しよう。
「消費期限」は安全に食べられる期限のことで、日持ちがしない物に設定されているよ。期限を過ぎたら食べない方が良い食品と考えてね。一方、「賞味期限」は品質が変わらずにおいしく食べられる期限のことで、この期限がすぎても、色やにおい、味などをチェックして異常がなければ、まだ食べることができるよ。ただ、1度開けてしまった食品は、期限表示にかかわらず、早めに食べるようにしてね。
他にも、スーパーやコンビニなどのお店で商品を取るときは、すぐに食べる物はたなの手前から取る、食べ切れる分だけ買う、きちんと使い切るなど、いろいろな工夫ができそうだね。また、食品ロスが減ると、食べ物を作るときに使う水の量や、作るときに発生するCO2の量が減らせ、海外から買っている食べ物の量も減らせる。必要のない食材も買わないから、お金もむだにならない! みんなで食品ロスに取り組もうね。
[シーン別]さまざまな工夫で食品ロスを減らす!
ちょっとしたアイデアで食品ロスを減らすことができるよ。そんなアイデアを紹介していこう!
買い物編
買い物で食品ロスを減らすには、実は、買い物前の行動がとっても大切なんだ。何をすればいいのかな?
❶家にある食材・食品をチェック
家の中のどこに、どんな食材・食品があるかを確認しよう。冷蔵庫、冷凍庫の他、食品だなや床下収納なども忘れずに!
❷メモを取る
必要な食材のメモを取ろう。その際、紙に書く、ホワイトボードに書いてスマートフォンで撮影するなど、自分にあったメモの方法を確立させよう。
❸お腹が空いているときは、買い物をひかえる
空腹時に買い物へ行くと、ついつい多く買ってしまう、という研究結果が出ているんだ。イライラしているときも多く買いやすいんだって。注意が必要だね。
❹使い切れる分だけ買う
まとめ売りや大袋で買うほうが安いこともあるけれど、必要な分だけ買うようにしよう。買う物の優先順位を付けるのも効果的だよ。
保存編
保存方法を工夫すれば、食材の鮮度を長く保つことができるよ。期限切れで捨ててしまうことも防げるんだ。
❶冷蔵庫を使う際、最適な場所に保存する
冷蔵庫にはさまざまな温度があるんだ。温度のちがいを知って、食材によってきちんと使い分けてね。
❷意外と○○な食材に注意
ドライフルーツ、ほしイモ、ほしイカなど、保存食のように見えるけれど、水分が15%をこえる物は、カビが生えやすい食材なんだ。保存する際は食品に明記されている保存方法をよく読んでね。
❸ストック食材はまとめて下処理&小分け保存
食材を一度に大量に手に入れたときや、時間があるときなどに、まとめて下処理をし、小分けで冷凍保存すればストック食材のできあがり! 冷凍庫を上手に活用しよう。
❹ほす
ほして水分を減らすことで長期保存が可能になるよ。ダイコンをほした“切りぼし大根”が有名だけど、ピーマン、ニンジン、レタス、カボチャ、ナスなどもほして保存できるんだ。
❺つける
1度で大量にとれる夏野菜などは、つけ物にして保存期間をのばそう。ぬかづけ、塩づけ、みそづけ、オイルづけなど、味もいろいろあるよ。
冷蔵庫を片付けて、むだを減らそう!
冷蔵庫スッキリ整理術
冷蔵庫を整理してスッキリさせることで、同じ物を複数買ったり、期限切れで捨ててしまったりなど、さまざまなむだを防ぐことができるんだ。おうちの冷蔵庫はどうなっているかな?
自分の家の食品ロスを知ろう!
『7日でチャレンジ! 食品ロスダイアリー』
環境省のホームページに掲載されている『7日でチャレンジ! 食品ロスダイアリー』は、みんなのおうちから出た1週間分の食品ロスの量を記入することで、“使わずにすんだ水の量”、“出さずにすんだCO2の量”、“節約できたお金”が分かるようになっているよ。ぜひチャレンジしてみてね。
こちらから >>> ダウンロードできるよ!(PDF)
出典:消費者庁『食品ロスを減らす! 食品お片付け・お買い物マニュアル』