[スポンサーリンク]
みんなと同世代の世界の子どもたちは、どのような生活を送り、何に困っているんだろう? 日本ユニセフ協会に、いろいろと教えてもらったよ。
小学校に行けない子は世界にたくさんいる!
みんなは、学校へ行ったり、習いごとや学習塾に行ったり、家でのんびりしたりなど、さまざまな過ごし方をしているよね。でも、世界では、そんなふうに過ごせない子どもたちがたくさんいるんだ。
日本ユニセフ協会のホームページによると、現在、世界では推定2億5,000万人の子どもが紛争下で暮らしているとのこと。
また、家の手伝いをするため学校に行く時間がない、働かないと生きていけないといった理由で、小学校に行けない子どもたちが、世界中で約5,900万人も! 読み書きや計算ができないと、収入の良い仕事につくことができず、貧しい暮らしからも、なかなかぬけ出せないんだって。
健康面でも危険にさらされる子どもたちもたくさん
健康面でも心配ごとは多いよ。紛争やかんばつが原因で食糧不足が起こり、世界の5才未満の子どもの約4人に1人は、栄養が足りていないそうなんだ。
しかも、5才の誕生日をむかえられずに命を失ってしまう子どもたちが、1年間に530万人も。その多くが、かぜやげり、マラリアなど、予防したり、治療したりできる病気が原因。しかし、清潔な環境を整えようにも、世界では1億4,400万人の人たちが川の水をそのまま使わなくてはいけない環境に暮らし、トイレも多くは作られていないため、水に原因のある病気に、多くの子どもたちがかかってしまうんだ。
こういった問題について、約190の国と地域で子どもたちのために活動するユニセフ・ファミリーの1つ、日本ユニセフ協会にいろいろと教えてもらったよ。
教えて! 日本ユニセフ協会さん
世界の子どもたちが困っていること
世界の子どもたちの現状について、日本ユニセフ協会学校事業部の方にお話を聞いたよ。
―世界の子どもたちが困っていることを教えてください。
命が守られ、健康に育つために子どもたちが必要とするものは、世界中どこでも同じです。この必要なもののことを「基本的ニーズ」といいますが、世界では、ご飯が食べられなかったり、安全な水が手に入らなかったり、学校に行けなかったりと、「基本的ニーズ」がみたされていない子どもたちがたくさんいます。日本ユニセフ協会のホームページ『子どもと先生の広場』などで、ぜひ調べてみてくださいね。
―世界の子どもたちのために、日本の小学生ができることはありますか?
もしみなさんの学校でユニセフ募金があったら、ぜひみなさんも参加してください! 募金以外にも、世界の子どもたちのことを調べて、おうちの人と話し合ったり、文化祭やクラス会などで発表して、周りの人に伝えたりすることも、とても大事な活動です。
―日本の小学生にどのような大人になってほしいですか?
ユニセフはすべての子どもたちのために活動しているので、日本の子どもたちが幸せに自分の持って生まれた能力をしっかりのばして成長してくれたら、それはユニセフの願いを1つかなえてくれていることになります。たくさん遊んで、たくさん学んで、世界のことをたくさん知って、自分のことだけではなくて、仲間たちのためにも行動できる大人になってくれたら、うれしいなと思います。