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学名: Oryx leucoryx
生息地:アラビア半島、イラク、シリア
鯨偶蹄目 ウシ科
すらりとのびた長い角が特徴。横から見ると1本に見えることから、まぼろしの動物の一種である「ユニコーン」のモデルになったといわれています。
別名「砂漠のスペシャリスト」!
アラビアオリックスは、砂漠に生息しています。日中は焼け付くように暑く、夜にはこごえるほど寒くなる砂漠は、とても厳しい環境です。この気温差は、ときに40℃をこすこともあるのです。
そこで役立つのが、白黒の美しい体毛です。白い部分は、太陽の光をはね返し、黒い部分は太陽光の熱を吸収するので、夜には体を温めるカイロのような機能があります。これにより厳しい環境の砂漠でも、生き延びることができます。

子どもの体毛は、きれいなクリーム色です。それは砂漠の砂の色と同じで、生まれてしばらくは、よく頭を地面に付けてふせています。遠くから見ると砂漠と同化するので、猛禽類などの外敵から身を守ることができます。赤ちゃんでも砂漠での生き方を分かっているなんて、さすがは「砂漠のスペシャリスト」です。
壮絶な過去からのきせきの復活劇
実は、アラビアオリックスはスポーツハンティングによって、1972年に野生絶滅しています。なぜ今、動物園で見られるのかというと、野生絶滅する10年前に、アメリカの動物園で野生個体を引き取り、保護繁殖させていたからです。
保護区に放されたアラビアオリックスは順調に数を増やし、現在では1,000頭程の野生個体が生息しています。しかし、数が増えたことで、またハンティングする人がいるようです。まだまだ安心はできません。

かなざわニュース
飼育員のとっておき写真展
4月19日は、419で「しいく」と読めることから「飼育の日」として、毎年いろいろな動物園で、飼育にまつわるイベントが開催されます。金沢動物園では、4月14日(火)~19日(日)「飼育員のとっておき写真展」を開催。飼育員だからこそ撮影できた、とっておきの写真を各動物の展示場付近に展示します。
写真提供:金沢動物園
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