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学名: Lucanus maculifemoratus
生息地:一部の離島を除く、ほぼ日本全土
甲虫目クワガタムシ科

金沢動物園で繁殖したミヤマクワガタ

ミヤマクワガタの最大の特徴は頭部にあるかんむり「耳状突起」。他のクワガタムシ類には見られない特徴です。右の写真は立派なオオクワガタです。かんむりは付いていません。

温度で形が変わる不思議なクワガタ

クワガタやカブトムシの仲間は、幼虫の時にどれだけ大きく成長できたかで成虫の大きさや角、大あごの形が変わります。

大きさによるちがいの他に、ミヤマクワガタは大あごの形が3パターンあることが知られています。

金沢動物園周辺で見られるミヤマクワガタは、大あごの一番頭よりのトゲ(第一内歯)が長いフジ型と呼ばれるタイプです。この他にエゾ型、基本型があります。地域による幼虫期の温度変化が影響していると考えられています。

大きさのちがう3頭のミヤマクワガタ 大あごやかんむりの形が少しだけちがいます

横浜のミヤマは生き残れるか

少し前は、横浜市内のどこででもミヤマクワガタが見られていたようです。しかし、開発が進んだことで、横浜では見るのが難しくなってしまいました。金沢動物園では飼育下繁殖を行っていますが、繁殖だけではミヤマクワガタを守ることはできません。クワガタが好むのは、クヌギやコナラが生える明るい雑木林です。昔は薪や炭として山の木々を利用することで、明るい林が維持されていました。

生き物と共存していくためには、人が適度に森を活用することも必要です。私たちと森のつながりが回復すれば、ミヤマクワガタも復活するかもしれません。

羽化が近いミヤマクワガタのさなぎ

かなざわニュース

暑い夏を乗り切ろう!

暑い夏の日の水浴び、気持ちいいですよね。金沢動物園の中には、インドゾウやインドサイ、クロサイやカピバラなど水浴びが好きな動物がいます。インドゾウは、鼻に貯めた水を豪快に体にかけ、サイたちは水だけでなく、どろも浴びます。夏場は不定期で動物たちの水浴びが見られます。見ているこちらもすずしくなれそうですね。

 


写真提供:金沢動物園

金沢動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】
〒236-0042
横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
TEL 045-783-9100
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/kanazawa/

 

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