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日本は外国に比べると災害が発生しやすいんだ。そのため、日ごろから防災対策をしっかり行いたいね。でも、どうやればいいのかな?〝もしも〟のときのための対策を見ていこう!
日本は災害の多い国!?
日本はその位置、地形、地質、気象などの自然的条件から、台風、豪雨、豪雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などによる災害が、外国に比べると発生しやすい国土なんだ。
日本は国土の大半が温帯に位置しているため、春から夏への季節の変わり目には梅雨前線が日本付近に停滞し、夏から秋にかけては熱帯域から台風が北上。暴風雨をもたらしたり、前線の活動が活発となって大雨を降らせたりするんだ。
さらに、日本は傾斜が急な山地やがけ地が多いため河川は急勾配で、一度大雨に見まわれると急激に河川に流れる水の量が増加し、洪水などによる災害も起こりやすいよ。加えて活火山の多さと、海洋プレートと大陸プレートの関係から地震も多いんだ。
大切なのは平時での防災対策
このように、日本ではさまざまな災害が起こるため、ふだんからの防災対策が大切になってくるよ。
例えば、大地震が発生したときには、〝家具は必ずたおれるもの〟と考え、寝室や子ども部屋にはなるべく家具を置かない、置く場合は背の低い家具にする。または、壁にがっちり固定するなど、それぞれの家庭に合った方法で対策をしてみてね。
他にも、ハザードマップの確認、家族の安否情報の確認方法、非常用持ち出し袋・備蓄品の準備など、できることはたくさんあるよ。
いつもの日常が続くと、忘れがちになる防災対策。まずは、いつか災害が起きることを意識し、できるところから始めてみよう!
もしものときに備えて“非常用持ち出し袋”をチェックしておこう!
災害が発生し、自宅が危険な場合は、避難所など安全な場所に避難することが重要だよ。また、場合によっては、そこで避難生活を送ることになるよ。避難所生活に必要な物(非常用持ち出し品)をあらかじめリュックサックにつめておき、いつでもすぐに持ち出せるようにしておこうね。
非常用持ち出し袋(避難の際に持ち出す物)一例
- 水
- 食品(アルファ米などのご飯、レトルト食品、ビスケット、チョコレート、乾パンなど、最低3日分の用意)
- 防災用ヘルメット・防災ずきん
- 衣類・下着
- レインウェア
- ひもなしのズックぐつ
- 懐中電灯(※手動充電式が便利)
- 携帯ラジオ(※手動充電式が便利)
- 予備電池・携帯充電器
- マッチ・ろうそく
- 救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
- 使い捨てカイロ
- ブランケット
- 軍手
- 洗面用具
- 歯ブラシ・歯みがきこ
- タオル
- ペン・ノート
- マスク
- 手指消毒用アルコール
- 石けん・ハンドソープ
- ウェットティッシュ
- 体温計
- 貴重品(通帳、現金、パスポート、運転免許証、病院の診察券、マイナンバーカードなど)
小さい子どもがいる家庭はこんな物もプラスしよう! |
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非常用持ち出し袋の中身は、こちらも参考にしてね!
内閣官房内閣広報室 >>> 『災害の「備え」チェックリスト
総務省消防省 >>> 『非常用持ち出しチェックシート』
地震が起こった!こんなとき、どうすればいい?
いつ、どこで地震にあうかは、だれにも分からないよ。そこで、場所別の身の守り方を紹介していくよ。しっかり覚えておこう!
屋内にいるとき
- 頭を保護しながら大きな家具からはなれ、じょうぶな机の下などにかくれる。
- あわてて外に飛び出さない。
- 窓ガラスや食器がゆかに散らばっている可能性があるため、ケガをしないようにスリッパやくつをはいて足を守る。
■エレベーターに乗っているとき
- 全部の階のボタンをおして、止まった階で降りる。
- エレベーターは地震になると緊急停止するため、降りられなかったら、インターホンで外部に連絡する。
屋外にいるとき
- ブロック塀や電信柱、自動販売機はくずれたり、たおれたりすることがあるため、これらのそばからはなれる。
- ビルのかべ、看板や割れた窓ガラスなどが落ちてくるかもしれないので、なるべく建物からはなれる。
- カバンや上着で頭を守りながら、公園や空き地などの安全な場所に避難する。
- 駅周辺など大混雑している場所では、人が将棋倒しになる集団転倒が起きやすくなるため、駅周辺には近付かないようにする。
- ものの落下や火災など、家までの道のりで数多くの危険が予想されるため、安全な場所からはむやみに移動しない。
鉄道やバスに乗っているとき
- 手すりやつり革にしっかりつかまる。
山や海にいるとき
- 落石やがけくずれに注意し、できるだけその場からはなれる。
- 海の近くでは、なるべく高い場所や建物に避難をする。
ゆれがおさまっても、余震や火災、津波といった二次災害に注意しよう!
災害が 起こる前 に決めておこう
1 避難場所や避難経路を確認しておく
自分が暮らしている自治体のHPなどから防災マップやハザードマップを入手し、避難場所、避難経路を事前に確認しておこう。家族で防災マップを作ったり、避難経路を歩いてみたりしよう!
2 安否確認の方法を決めておく
災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれない場合あるよ。そんなときは「災害用伝言ダイヤル」を利用してね。また、公衆電話は災害時に他の電話よりもつながりやすくなるから、家の近くやよく行く所などにある公衆電話の使い方もマスターしておこう!
災害用伝言ダイヤル |
局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが、伝言を再生できるよ。 録 音 171+1+自分の家の電話番号など 「あの人いない(171)」でおぼえよう! |
[参考]
内閣官房内閣広報室「防災の手引き」https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/index.html
政府広報オンライン「災害時に命を守る一人一人の防災対策」https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201108/6.html