[スポンサーリンク]
グローワーム(リチャーズヒカリキノコバエの幼虫)
学名:Arachnocampa richardsae
分類:ハエ目ツノキノコバエ科
生息地:オーストラリアやニュージーランドの洞窟
昆虫園で見られる生きもの
ハキリアリ
学名:Atta sexdens
生息地:中南米
分類:ハチ目アリ科
オオゴマダラ
学名:Idea leuconoe
生息地:沖縄諸島以南、台湾、東南アジア
分類:チョウ目タテハチョウ科
「グローワーム」とは?
グロー(glow)は光る、ワーム(worm)はミミズのような足のない幼虫を意味します。昆虫園で飼育しているグローワーム(ヒカリキノコバエの幼虫)は、オーストラリアとニュージーランドの洞窟などに生息し、その名の通り、腹端が青白く光ります。
なぜ光るのでしょうか?
ホタル類は、メスに対する求愛のため、また外敵から身を守るために光ることが知られていますが、グローワームは自身のえさとなる小さな昆虫をおびきよせるために光ります。その光に反応して、虫が近付いてくると…、グローワームが口からはくねばねばした糸状の巣に引っかかり、にげられなくなるのです。
当園では、数百匹いるグローワームにえさが行きわたるよう、小さなハエやコオロギをこおらせて、ピンセットでそれぞれの巣に付けてあたえています。

グローワームの成虫
グローワームは完全変態の昆虫であり、卵~幼虫~さなぎを経て、約6~12カ月かけて成虫になります。成虫は口が退化しているため、羽化後数日~4週間程度しか生きられません。その間にオスとメスを交尾させて、次世代の卵を産ませます。
日本でグローワームが見られる施設は当園のみです。1987年から飼育を続けていますが、まだまだ不明な点もあるので、小さな変化も見のがさないよう観察し、記録を残すことにしています。終わりのない仕事ですが、それもまた生き物と接する魅力なのです。

たまニュース
「干支展バーチャルツアー」
多摩動物公園では、今年の干支であるウシの企画展「モ~っと知りたいウシのせかい」をバーチャルツアーとして公開中です(くわしくは「東京ズーネット」をご確認ください)。園長のとっておきトークなどバーチャルツアーでしか見られない映像も! これであなたも「ウシ」についてくわしくなれることまちがいなし!
写真提供:公益財団法人東京動物園協会
多摩動物公園
東京都日野市程久保7丁目1-1
TEL.042-591-1611
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/