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インドサイ
学名:Rhinoceros unicornis
生息地:インド北東部、ネパール南部
奇蹄目 サイ科
〝よろい〟のような皮ふが特徴
“ひづめ”のヒミツ
インドサイは、サイでは最も体が大きく、その体重は大きい個体だと3tをこえます。湿地帯などの水辺に暮らしているので、こんなに重い動物は沼地にしずんでしまいそうですが、3つのひづめが着地すると少し開き、接地面積を大きくすることで圧力を分散し、しずまないように進化しています。人間が雪の上を歩くとき〝かんじき〟をはくのと同じですね。
湿地帯の環境に適応して進化しているので、動物園で固いゆかで飼育すると足が悪くなってしまいます。金沢動物園では細かくくだいた木のチップをしいて、やわらかいゆかを作っています。野生動物の本来の生息地に合わせた飼育をすることはとても大切です。

〝ひづめ〟の数が奇数の仲間
ウマはひづめが1つ、バクはひづめが3つ、両方ともインドサイと同じ奇蹄目の仲間です。
よろいのような皮ふ
最大の特徴は、何といっても、よろいのような皮ふ。まるで恐竜のようですね。この皮ふはとても丈夫で、同じ生息地にいるトラのつめやきばでもさくことはできないといわれています。赤ちゃんのころは、もちろん皮ふも頑丈ではないので、お母さんに守ってもらう必要があります。 そんな最強のよろいを持っていても、銃の弾丸の前では無力です。インドサイに限らずサイ全種が、サイの角をねらった密猟などで絶滅の危機にひんしています。一部の国ではサイの角が薬になると信じられ、高値で売買されています。角はかみの毛と同じような成分でできていて、薬の効果はありません。正しい知識を得ることも野生動物を守ることにつながります。
かなざわニュース
4月19日は「飼育の日」
4月19日は、419で「しいく」と読めることから「飼育の日」。金沢動物園では、4月13日(火)~25日(日)に「飼育員のとっておき写真展」を開催。飼育員だからこそ撮影できた、とっておきの写真を各動物の展示場付近に掲示します。写真から飼育員の工夫や取り組みをのぞいてみましょう。お楽しみに!
写真提供:金沢動物園
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