円山動物園だより|今月の動物:エランド

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円山動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介するコーナーです

『エランド』
鯨偶蹄目/ウシ科

【生息地】 東アフリカと南部アフリカ

円山動物園にはメス1頭がいます。

ねじれた角を持つウシの仲間

エランドは、よくシカとまちがえられますがウシの仲間です。大きくて先がとがった耳は、ウマにも似ています。特徴的なのは、オス、メス共にあるらせん状の角。2回転ほどねじれて真っすぐにのびた角は、長さ65 cmほど。オスには、おでこから鼻にたてがみのような黒い毛があり、その毛を自分のおしっこでぬらします。遠くへ移動したときにぬれた毛を木にこすり付けて、帰りの道しるべにするためといわれています。  

ねじれて真っすぐにのびた角
 

アフリカの乾燥した草原や半砂漠地帯に、数頭から数十頭の群れで暮らしています。ラクダと同じように、体に水分を保つ能力が高く、長時間水を飲まなくても生活できます。のどの下には皮ふが垂れ下がっており、先には長い毛が生えています。ぽっこりとふくらんだ前足の付け根は、ウシの仲間にある胸垂という部分で、体の脂肪が増えると、より大きくふくらみます。

前足の付け根のふくらみは体の脂肪が増えると、より大きくふくらみます
 

えさのしばらく後にモグモグと動いている口

円山動物園でのえさは、生のクローバーや乾草など。食べたしばらく後にモグモグと口を動かしているのは、ウシと同じく一度飲みこんだえさを口にもどし、よくかんで細かくし、唾液と混ぜて栄養を吸収しやすくする「反すう」をしているからです。  

夏は地面に水をまいて、すずしく過ごせるように工夫しています。また冬の寒さにたえられるように、秋ごろまでにえさを増やして胸垂のふくらみを見ながら脂肪を付けさせます。エゾシカやシマウマと比較しながら、観察してみてくださいね。

体にはたてに細く白い線、前足の付け根には黒い模様

 

まるやまニュース     

 

「第49回円山動物園幼児・児童動物画コンクール」作品募集!

円山動物園の動物をかいて、コンクールに応募しよう。

【応募資格】 札幌市に住む小学生と未就学児童 
【画題】 円山動物園にいる動物 
【応募締切】 9/27(月)必着。郵送可。 
【入賞】 札幌市長賞、円山動物園長賞他(計80点) 受賞作品は、円山動物園に展示。10/31(日)に表彰式を予定。 

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

Q. ワニは脱皮をするの?ぼくのうちのトカゲは毎日脱皮しています。

A.  はい、ワニも脱皮をします。ただ、ワニはヘビやトカゲのように全身の皮がうき上がり、一度にずるっとむけることはありません。どちらかというと人間のあかのように、常にポロポロとどこかがむけている感じなので、脱皮していることに気がつきません。は虫類ではカメも脱皮しますが、皮ふだけではなく、こうらもむけます。脱皮をしない動物も、生きているかぎり、古い皮ふから新しい皮ふへと入れかわっています。

 


協力・監修/札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1 TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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