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ニホンザル
学名: macaca fuscata
生息地:日本(本州・四国・九州)
分類:霊長目 オナガザル科
母と娘たちの結び付きは強く、その関係は一生続きます。
ボスザルのイメージ
野生のニホンザルのオスは成長すると群れを出て、単独またはオス同士の小集団でさまよう「ハナレオス」となります。そして秋の交尾期には他の群れに加わり、しばらくするとまた出ていくというくり返しで、ずっと同じ群れにいません。それに対し、メスは生まれた群れで生涯を過ごします。そのため母と娘の結び付きは強く、その関係は一生続きます。ニホンザルの群れで重要なのは、実はメスたちなのです。
みなさんは「ボス」にどんなイメージを持ちますか。敵と最前線で戦い、仲間を引っ張っていくようなイメージでしょうか。実は野生のニホンザルの群れに、このような役割を担う「ボス」は確認されていません。ケンカが強く優位な個体をアルファと呼びますが、私たちがイメージするような役割を持っているわけではないのです。

サル山の「アルファ」
城山動物園のサル山で一番いばっているのはメスです。オスの方が断然力が強いですから、アルファがメスなのはめずらしいかもしれません。この裏には、どうやら28才になるオスの先代アルファが少なからず影響力を持っていることなどが関係しているようです。
サル同士の関係が分かるとおもしろく、サル山には「ヒトを知る」上でも学べることがたくさんあります。ぜひ動物園で、担当飼育員に質問してみてくださいね。

城山ニュース
城山動物園は昭和36年8月20日に「長野市営動物園」として開園しましたが、実はそれより以前の昭和33年には、園の中央にある「サル山」はすでに存在し、当時はサル島と呼ばれていました。小さな改修は行っているものの当時のままのサル山は、今も城山動物園の人気スペースです。
※写真は昭和34年のサル島。
写真提供:城山動物園
長野城山動物園
〒380-0802 長野市上松2-1-19
TEL.026-233-0586
https://www.johyama.com/