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北海道の中でも農業自慢の栗山町では、2000年初頭から真っ赤なタマネギ「さらさらレッド」の開発・生産が進められ、今では町を代表する特産品の1つとして全国から注目されています。さらさらレッド誕生の経緯について、株式会社植物育種研究所の岡本社長にお話を伺いました。
健康成分に着目して 他のタマネギとの 差別化を図る
―ささらさらレッドにはどのような特徴があるのですか?
2000年代初頭、植物の品種開発を行う会社として植物育種研究所を立ち上げました。タマネギの開発も行うことになり、タマネギに含まれていて、血液をさらさらにするケルセチンという健康成分に着目しました。生活習慣病は食生活のバランスが崩れていることが、要因として知られていますが、食生活のバランスを改善するために効果があるといわれるケルセチンを多く含むタマネギを開発することにしました。そういったタマネギを開発するためには、遺伝的にケルセチンを多く含むタマネギ同士をかけ合わせる必要があり、たくさんの時間をかけ、試行錯誤を繰り返した結果、何とか開発することができました。
![]() 「さらさらレッド」 |
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健康成分に着目して 他のタマネギとの 差別化を図る
―どのように町の特産品となったのですか?
さらさらレッドの開発に成功し、農家さんに生産をお願いしました。安定してケルセチンが多く含まれているか、品質を確認するために各農家さんから全量買い取りし、価格も一定となるように管理しています。品種開発を行うのはとても大変でしたが、さらさらレッドを生産したいという農家さんが徐々に増えてきました。今では若い方を中心に、町内で15軒の農家さんがさらさらレッドを生産しています。最近では道内のスーパー等を中心に道外でも販売されるようになったり、ふるさと納税の返礼品となったり、生産量が増え、知名度も年々高くなっています。また、現在は栗山町内の学校給食に提供して、町内の皆さんに味わってもらっています。

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