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大陸と大洋にはさまれた日本は、季節の変わり目に前線が停滞し、7月〜10月にかけては台風が上陸。毎年のように起こっている水害だけでなく、地震や噴火、大雪なども発生し、自然災害が多い国として知られているよ。そんな日本に暮らしているからこそ、避難について学んでおこう!
特別警報って 何だろう?
みんなは、「特別警報」という言葉を聞いたことはあるかな? 特別警報は、東日本大震災や伊勢湾台風といった、だれもが一度は聞いたことがあるような大災害が起こるおそれがあるときに、対象地域に暮らしている人たちに対して、最大級の警戒を呼びかけるものだよ。
この特別警報には、2つのパターンがあるんだ。
1つ目が、大雨・暴風・高潮・波浪・大雪・暴風雪のときで、大雨特別警報、暴風特別警報のように〝○○特別警報〟といった名称で発表されるよ。
2つ目が地震・津波・噴火のとき。ただ、○○特別警報という名称ではなく、震度6弱以上のゆれを予想したものを「緊急地震速報(警報)」、津波の高さが3mをこえると予想される場合に発表される「大津波警報」、噴火警戒レベル4または5にあたる「噴火警報(居住地域)」という名称で発表されるよ。
早め早めの行動を心がけよう!
特別警報が発表されたときは、経験したことがないような大雨や暴風など、異常な現象が起きる状況のため、住んでいる自治体の避難情報に従うといった適切な行動をとることが重要なんだ。特に、時間と共に危険度が増していく大雨などでは、特別警報よりも前から段階的に発表される気象情報や注意報・警報をしっかり確認し、早め早めの行動をとることが大切だよ。
そのためには、住んでいる地区にどのような危険があり、災害から命を守るためにはどのような避難行動をとる必要があるのか、自治体が公表しているハザードマップ(過去に発生した災害の被害状況をもとに、大規模自然災害における被害発生状況を予測し、地図に書きこんだもの)などを参考に、日ごろから確認しておこう。
また、避難場所や避難ルート、連絡手段などをおうちの人と話し合っておくことも忘れないでね。
参照:
政府広報オンライン「命を守るために知ってほしい“特別警報”」
政府広報オンライン「大雨や台風の気象情報に注意して早めに防災対策・避難行動を行いましょう」
行動を起こしやすいように、避難情報の伝え方が変わったよ!
参照:政府広報オンライン『「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難!5段階の「警戒レベル」を確認しましょう』
土砂災害、浸水害、洪水の危険度を「キキクル」でチェック!
大雨による“土砂災害・浸水害・洪水災害”の危険度を、地図上に色分けして表示する「キキクル(大雨・洪水警報の危険度分布)」が気象庁から提供されているよ。10分ごとに更新されるから、リアルタイムの危険度が分かるよ!
>>> 気象庁:「キキクル(危険度分布)」
非常用持ち出し品と 備蓄品をチェックしよう
非常用持ち出し品と備蓄品のちがいを知っているかな? ここでしっかりおさえておこう!
災害に備え準備しておく物は、大きく分けて“非常用持ち出し品”と“備蓄品”に分けられるんだ。非常用持ち出し品とは、リュックサックに入る程度の物で、避難する際に持って行けるような物のことだよ。一方、備蓄品とは、避難生活や被災した状況での生活に対して備えておくための物で、過去の災害の経験から、最低3日分〜1週間分×人数分の食品の備蓄が必要といわれているよ。
非常用持ち出し品(一例)
- 食料品(かんづめ、かんパン、ビスケット、飲料水など)
- 救急・衛生用品(救急医薬品、常備薬、マスク、生理用品など)
- 貴重品(現金、預金通帳、健康保険証、印鑑、身分証明書など)
- 衣類(スリッパ、下着類、タオル、ねぶくろ、雨具、軍手、くつなど)
- 日用品(モバイルバッテリーや充電器、懐中電灯など)
以上の物などを基本に、1つにまとめてすぐに持ち出せる場所に保管しておこう。また、持ち出し品は10~15kgを目安に、定期的な点検を忘れずに!
備 蓄 品
- 水(飲料水として1人1日3L×7日分を目安に。生活用水は浴そうなどに貯水)
- 燃料(カセットコンロ、カセットボンベ ※1人1週間あたり約6本、固形燃料など)
- 食料品(米、レトルト食品、菓子類、乾めん、かんづめなど)
普段の食料品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古い物から消費し、消費した分を買い足す“ローリングストック”で、7日間備蓄に取り組もう!
フローチャートでで災害時の行動を確認!!
災害時にとるべき避難行動をフローチャート形式で選択し、 事前準備や災害時の対応について確認しておこう!
避難の方法を知ろう!
災害が起こってからあわてないように、 普段からどう行動するか決めておこう。
①小中学校や公民館など、行政が指定した避難所への立退き避難
マスク、消毒液、体温計、スリッパ、常備薬など自身が必要とするものを持参しよう。
②親戚・知人宅への立退き避難
普段から災害時に避難することを相談しておこうね。
③安全なホテル・旅館への立退き避難
通常の宿泊料が必要になるよ(※3)。ハザードマップで安全かどうかを確認し、予約しようね。
④屋内安全確保
ハザードマップで下記の「3つの条件」を確認し、自宅にいても大丈夫かを確かめてね。
- 家屋倒壊等氾濫想定区域に入ってないこと
- 浸水深より居室が高いこと
- 水が引くまで我慢でき、水・食料などの備えが十分にあること
(※3)自治体によっては補助制度あり。