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キリン
学名: Giraffa camelopardalis
生息地:サハラ砂漠や熱帯雨林を除くアフリカ
鯨偶蹄目キリン科
~キリンの鳴き声~
キリンの鳴き声を聞いたことがある人はどれくらいいるでしょうか? 普段、キリンは滅多に鳴かないため、動物園の飼育員でも聞くことはほとんどありません。キリンは牛のように「モー」と鳴くそうです。
地上で最も背が高い動物
キリンは陸上で暮らす最も背の高い動物で、角までの高さは約5m、体重は900㎏前後にもなります。特徴である長い首は、高い場所の木の葉を食べるときだけではなく、オス同士の争いに使ったり、周囲を警戒したりするためにも役立っています。この長い首の骨の数は私たちヒトをふくむ他の哺乳類と同じ7本です。
キリンは採食や反芻(のみこんだ食物をもう一度口にもどしてすりつぶすこと)に1日の半分以上と長い時間を費やします。しかし、すいみん時間はとても短く、1日に10分程度といわれています。動物園でも夜間は何度か座って休憩しますが、その間に首を丸めて体に乗せてねている時間は1回に3~10分程度です。

静かに絶滅してしまうかもしれない
キリンは1980年代には15万頭が生息していましたが、現在は30%近く減少し11万頭と推測されています。生息数減少の原因は、生息地の分断や荒廃、密猟、戦争や社会不安など、さまざまな要因が重なっています。動物園でおなじみの動物ですが、絶滅の危機にひんしていることはあまり知られていません。そのため、キリンたちは静かにこの地球上から消えてしまうかもしれません。
また、キリンはこれまで単一種と考えられてきましたが、近年では「アミメキリン」「マサイキリン」「ミナミキリン」「キタキリン」の4種に分けられるのではないかという研究が進んでいます。4種に分けると、それぞれの種がさらに厳しい状況であることが想像できます。野毛山で暮らす「そら」と同じアミメキリンでいえば、個体数の80%が減少したといわれているのです。

のげやまニュース
動物感謝祭のパネル展が始まりました
野毛山動物園では9月1日(水)から20日(月・祝)まで動物たちに感謝をこめて、『動物感謝祭』を行っています。 横浜の動物園3園でこの1年間に誕生した動物と長寿の動物、残念ながら亡くなった動物への感謝をこめてパネル展で紹介しています。動物園入口そばとチンパンジー舎前にある慰霊碑そばで見られます。動物たちへ「ありがとう」の気持ちをこめて、見に来てください。
写真提供:野毛山動物園
野毛山動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】
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TEL 045-231-1307
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