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おびひろ動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

取り上げる動物は・・・『エゾリス』

げっ歯目/リス科 

【生息地】北海道

おびひろ動物園では オス3頭、メス5頭を飼育しています。

 エゾリスが植樹!?

おびひろ動物園は、帯広市の中心部に位置する緑ヶ丘公園の一角にあります。緑ヶ丘公園はとても広く、クルミやドングリの大木が多いので、野生のエゾリスがたくさんすんでいます。  

エゾリスは冬眠をしないので、えさが少なくなる冬の保存食として、秋にクルミを地面にうめる習性があります。雪が降っても、うめたクルミをほり起こして食べ、厳しい冬を過ごします。春には園内のいたる場所から、エゾリスがうめたクルミが芽を出します。エゾリスによる植樹が行われ、園内の緑化に役立っています。  

体毛は、夏は茶色やこげ茶色、冬は灰褐色に変化し、天敵から身を守る保護色の役割をします。お腹は1年中、白いままです。寒くなり始めると体毛の密度が増し、耳もフサフサな毛でおおわれ、冬に備えます。この時期は、夏場のエゾリスより一回り大きく見えます。

 

園内でもよく見かける身近な野生動物

 

 野生で生きるために…

5月ぐらいに3~5頭の子どもを産み、子育てを始めます。1つの巣にとどまらず、母リスは赤ちゃんをくわえて何度か引っ越しをします。天敵のカラスや猛きん類に居場所を知られないためと、巣にノミなどが発生するためといわれています。

子育ての時期には、毎年のように動物園に野生の赤ちゃんが持ちこまれます。知らずに木を切ったら巣があり、母リスがにげてしまった場合が多いです。飼育員は、まだ目も開いていない、はだかの子リスにミルクをあたえる人工哺育を試みます。

無事に育っても、親リスからえさの探し方や天敵からにげる方法を学んでいないため、野生にもどすことは難しいです。野生にもどせない一番の理由は、人間をこわがらなくなっていることです。子育ての時期に親が教え、学ぶことが、野生で生きるために重要なことなのです。

産まれたばかりの赤ちゃん

 おびひろニュース

ゴマフアザラシが広いプールに引っ越し!

現在、4頭のアザラシを飼育しています。施設が古くなり、せまくなってきたので、以前にアシカを飼育していた獣舎を改修工事し、そこへ引っ越しをしました。広々としたプールで気持ち良さそうに泳いでいます。 

 教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

Q.どうして、シロクマの毛は白いんですか?

A.毛の色は真っ白ではなく、透明に近いクリーム色です。毛が重なって生えていて密度がこく、光の乱反射によって白く見えます。体全体の皮ふは黒色で、足の裏の肉球を見ると皮ふの色が分かります。シロクマは別名で、ホッキョクグマが正式な動物名です。 


おびひろ動物園
帯広市字緑ヶ丘2
TEL. 0155-24-2437
https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/zoo

協力・監修/おびひろ動物園

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