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ウチワフグ
学名:Triodon macropterus
生息地:インド洋〜西太平洋の水深100〜300m
分類:フグ目 ウチワフグ科
深海にすむフグ目の魚で、分布域自体は広く、国内では南日本、琉球列島に生息しています。
フグの仲間には毒がある種もも多くいますが、ウチワフグは毒を持っていません。
ウチワフグの名前の由来
フグの仲間は風船のようにお腹を丸くふくらませるイメージがありますが、ウチワフグは風船状ではなく、”うちわ状”に広げることが大きな特徴で、名前の由来にもなっています。お腹をうちわ状に広げるフグは、このウチワフグの1種のみです。お腹の膜は開いたり、閉じたりし、泳いでいるときはほとんど閉じた状態になっています。
また、学名であるTriodonはギリシャ語で3つの歯という意味で、その意味の通り、歯が3つあります。

世界初!ウチワフグのうちわ解明
海洋博公園・沖縄美うみ水族館では、世界で初めてウチワフグのうちわ部分の構造解明に成功しました。ウチワフグの行動観察から、うちわ状にお腹の膜を広げる行動は、外敵に対して、体全体を大きく見せる「威嚇行動」であると考えられ、お腹の膜にある特殊なウロコの形によって膜全体を閉じることができるとわかりました。
ウチワフグは深海に生きている種であり、採集されるのもめずらしいため、生態に関する情報はあまり多くありません。
開催中の「海のびっくりすご技展」でもウチワフグの『うちわ』構造解明に成功したお話を紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。

美ら海ニュース
7月17日(土)より「海のビックリすご技展」を開催しています。沖縄の海に生息する生き物達は、それぞれ独自に発達した体の機能や生態「すご技」を使って生きています。本特別展では、生き物達が持つ「すご技」をご紹介。彼らがくり出す「すご技」の目撃者になってみませんか?
●新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、臨時休館している場合もあります。ご来館前に水族館公式HPより最新の営業状況をご確認下さい。
写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館
沖縄美ら海水族館
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TEL.0980-48-3748
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