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サケビクニン
学名:Careproctus rastrinus
生息地:北海道、北太平洋の深海
分類:スズキ目 クサウオ科
深海にすむ動物たち
ダイオウキジンエビは深海に生息し、体長25cmにもなるエビジャコ科としては世界最大の種です。世界初の展示です。
立派なひげの正体は?
光がほとんど届かない深海(一般的に水深200mより深い海)で生活し、大きさは ㎝くらいで全体的にうすいピンク色をしています。口の下に細長い糸状のひげが見えます。
これは胸びれの一部が糸状にのびたひれで、味を感知できる細胞があって海底のえさを探します。水族館ではオキアミ(エビの仲間)をえさであげていますが、このひれでふれないと目の前のえさも見つけることができません。えさにふれると大きな口を素早く開き、丸飲みにします。
そのスピードはとても速く、生き物があまりいない深海で、確実にえさを食べる方法だと考えられています。口には小さな歯も付いていますが、えさをかみ切るするどさはありません。

深海魚の省エネ生活
また深海では、高い水圧(押しつぶす力)がかかります。この力に適応するために、ゼラチン質状の体を持つことで水圧に適応しています。水面に出してさわると、体はスライムのようにプルプルしています。
深海ではできるだけエネルギーを使わずに生活するため、泳ぎもゆっくりしています。泳ぎ方も尾びれをふって泳ぐマグロなどの仲間とはちがい、体の後ろ全体を使いユラユラと泳ぎます。このように、深海魚ならではのサケビクニンの形や行動は、深海探査艇に乗るか、または水族館でしか見ることができません。真っ暗な海を泳ぐ姿を想像して観察してみると、ちがった楽しみ方ができます!

アクアマリンニュース
アクアマリンこども魚市場
福島の漁業を楽しんで学べる企画展を、11月30日(火)まで開催中です。市場で使うコンテナで生きた魚介類の展示、漁具をモチーフにした遊具で「獲る体験・獲られる魚」両方の体験を味わえます。またクイズに正解するとオリジナルカードがもらえます。
写真提供:アクアマリンふくしま
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